JFA×モルテン クラウドファンディング支援イベントを鹿児島で開催しました。
2025年12月、JFAクラウドファンディングにて集まった支援を元に、組み立て式サッカーボール『BALL KIT』を、鹿児島県の子どもたちに届けるイベントを開催しました。主な届け先は「社会福祉事業団 児童養護施設 若葉学園」、「建昌福祉会 児童発達支援センター虹の家」の子どもたちです。
イベントは午前と午後の2部構成で実施。いずれも鹿児島県サッカー協会のインクルーシブ委員長であり、知的障がい者サッカーチーム「鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ」の監督,およびU12のサッカークラブAIRA REGION FCのコーチを務める、泉谷光紀さんにご協力頂きました。
午前の部 児童養護施設 若葉学園
若葉学園の体育館にて実施し、学園の子どもたち26名と、フューチャーズの選手6名が参加しました。
スタッフから、「早く組み立てる事が目的ではなく、自分で考え組み立てる事を心がけてください」とポイントを説明し、いよいよ組み立てイベントがスタート。


子どもたちは各々、取扱説明書を手に取り、試行錯誤し一生懸命、BALL KITを組み立てます。フューチャーズの選手たちも、掛かる時間は人それぞれでしたが、最後まで挫けず、作り上げてくれました。


組み立てた後は、自由な発想でBALL KITを使い、ドッジボールや、たま入れ、ウォーキングフットボール*1をしたりして、楽しんでいました。


※1. ゴールキーパーを含むすべてのプレーヤーが、コート内を走らずに「歩いて」プレー。年齢や性別、障がいが有る無しに関わらず、気軽にたのしめる生涯スポーツ。
泉谷さんは印象に残ったエピソードとして、
「イベントも中盤を過ぎ、組み立て終わった子どもたちがBALL KITで遊ぶ楽しそうな声が聞こえて来た時です。高校生の男子が、体育館の入り口のドアを半開きにし顔を覗かせました。彼は当初不参加予定だったそうですが、体育館の外に漏れ聞こえる子どもたちの楽しそうな声を聞き、居ても立っても居られずに来たとのこと。スタッフの誘導で入室した彼に、低学年の子どもが自然と寄り添い、ヒントを伝えていました。年の離れた子どもたちにも自然と交流が生まれる。BALL KITの魅力を感じました。」とイベントでの出来事を共有して下さいました。


子どもから教わる泉谷さんとフューチャーズの選手
イベント後には、学園を代表した子どもからスタッフに感謝の言葉を頂きました。我々としては子どもたちが楽しんでくれるだけで十分嬉しいです。ただ改めて言葉で伝えられると、感動します。
一生懸命伝えてくれる子どの一言一句に聞き入りました。

若葉学園 山田貴志さんコメント
『組み立てが難しいと言っている子どもの多くも、悩みながらも自分で解決し、少しアドバイスをあげると糸口を自分で見つけて作れていました。子どもたちは、とても楽しんでいました。』
午後の部 児童発達支援センター虹の家 場所を移しビーラインスポーツパーク姶良(姶良市総合運動公園)体育館で、虹の家から約20名、AIRA REGION FCから約30名が参加。JFAの清野さん、昨年支援活動に協力頂いた鹿児島県知的障がい者サッカー連盟の朝木さんも駆けつけて頂きました。午前中に組み立てを体験したフューチャーズの選手には、我々スタッフと共に子どもたちの組み立てを見守ってもらいます。


JFA清野さん、泉谷さんに開会の挨拶を頂き、いざイベントをスタート。なかなか思い通りに進まない子どももいましたが、根気よくスタッフが見守ります


最初は「こんなの出来ないよ」と弱音をもらしていた子どもも、最後まで組み立てられ自尊心に満ちた表情。30分足らずの時間ですが、自らの手で作り上げる体験は、ここまで子どもの表情を変えるのかと、我々スタッフも驚くばかりです。
組み立て後は、サッカー未経験者が多い虹の家の子どもたちは、フューチャーズの選手とウォーキングフットボールで対戦です。フューチャーズは2025年全国障がい者スポーツ大会で優勝を果たした鹿児島県代表の主要メンバーで構成されたチームです。子どもたちにとっては、初めての対戦相手が日本一という夢のような経験。レフェリーは審判資格を持つ朝木さん務めて頂きます。


試合は2対2で引き分けとなりました。目をかがやかせ、夢中でボールを追う子どもたち。AIRA REGION FCの子どもたちも、初めてのウォーキングフットボールを楽しんでいました。
イベント終了時には、児童発達支援センター虹の家の久留拓也さんに閉会の挨拶を頂きました。『今日組み立てたボールを大事にしよう。』と、ボールの生産販売を行う我々としては有難いお言葉を投げかけて下さいます。『将来、日本代表になりたい人?』の質問には、虹の家の子ども含め10名以上が手をあげてくれました。頼もしい限りです!
支援頂いた皆様のおかげで、2025年最後のイベントが開催出来ました。ありがとうございました。
2025年は、世界各地で起こる戦争や災害のニュースに触れ、心が沈むことも少なくありませんでした。そんな中で、BALL KITを組み立て、サッカーを楽しむ子どもたちの姿を見ると、胸が温かくなります。
一人でも多くの子どもたちが学び、体験する機会を持ちながら成長していくことで、未来はきっと少しずつ明るくなっていく、そう感じています。
これからもMY FOOTBALL KITの活動を通じて、子どもたちが笑顔で学び、サッカーを楽しむ風景を、世界中へ広げていきたいと考えています。
